用語集

・ 延長保育(自主保)
18:00~の保育を延長保育と言います。国はこの時間帯を保育園が独自に行う「自主事業」としています。制度上も、対象児童の年齢差が考慮されていなかったり、人数を平均値でしか考えないため日々の児童の増減に対応できなかったりなど、問題をかかえています。京都市の指導により上限は定められていますが保護者に延長保育料という負担をお願いする時間帯であり、そのままの運営をすると、料金を大幅に値上げするか、少人数のアルバイトだけでの保育という事になってしまい、とても現実的な保育体制とは言えません。一方で、保護者の勤務時間は多様化し、できるだけ遅くまで保育してほしいという切実な要求もあります。

・ 合研(全国保育団体合同研究集会)
通称「合研」と言っていますが、保護者と保育士、研究者が年に一度全国から集まり意見を交換する場です。40年以上の歴史のある、とても貴重な意見交換の場となっています。保護者の一人一人が参加することで、貴重な体験をすることが出来ます。日々の子どもとの素朴な関わり方をもう一度見直す良い機会にもなります。

・ 多子減免
ひとつの世帯で、二人以上の子どもが保育園に通うときには、保育料が安くなる制度です。料金の安い方の子どもの分が半額になります。ただし、延長保育(自主保育)には、多子減免の制度がありません。なぜって、変だけど今の決まりになってしまっています。

・通常保育・特例保育
8:30~17:00の間の保育を通常保育。7:30~8:30、17:00~18:00という通常保育の前後1時間を特例保育といいます(特例保育は京都市独自の制度です)。
通常保育の時間の中で働くのは非常に難しいのが現実だと思います。しかし、特例保育はあくまでも「特例」という扱いで、行政からでる運営費は、30分の特例保育でも2時間の特例保育でも同額となっています。

・プール制
プール制というのは、2009年度まであった、正式名称を「民間保育園職員処遇改善制度」という京都市の制度です。国や京都市が保育園に支払う人件費を、一度集めて(プールして)からルールに従って再配分するシステムです。なぜ、このような面倒なことをするのでしょうか。それは、国の定めた基準が、あまりにも現実から離れ、円滑な保育園の運営をすることができないからです。
「現実離れした国の基準」を二つほど示します。まず、第一に、保育士の給料が経験に関わらず短大卒4年目相当の定額で計算されることです。朱い実のように経験の豊富な保育士さんが働けるシステムになっていないわけです。また、第二に、国が定めている保育時間(9時~17時)を超える時間帯は保育士の人数が極端に減らされます。子どもたちが、17時になったら急に動かなくなるわけではありませんから、ちょっと無理な人員の削減ですよね。こういう矛盾を解消するために、プール制が使われています。

すこし堅い話になりますが、プール制の目的は、次の三つでした。
1.職員の給与の改善と身分の安定化
2.保育体制の充実と労働条件の緩和
3.園運営の安定化と近代化
また、公立保育園と民間保育園の格差の是正をめざしていました。

実際には、国基準の運営費に、国からの民間給与改善費と京都市からの単費援護費を加えて財源とし、京都市保育園連盟(京都市の民間保育園の組織)の定めたルールに従って再配分していました。主に、定期昇給分の保障や特例保育の職員配置等に使われていました。

2010年度からは、行ったメニューに応じてポイントを付与し、補助金を出す「保育ポイント制」とでも名づけるべき制度に変わってしまいました。

参考:2006年度朱い実保育園保護者会編『朱い実ってなあに 第四版』

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:

1 件のコメント »
  1. [...] プール制とは? [...]

コメントをどうぞ





(一部のHTMLタグを使うことができます。)
<a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>